八王子城 その2(東京都)・・・詰めの城編

東京都
05 /25 2016
八王子城、詰めの城編です。
と言っても殿の道と同日のことですが。


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(先日紹介した「八王子城精密ルートマップ」より抜粋&加筆)書き忘れてましたが私はココで買いました!

本丸(黄色○)と詰めの城(ピンク○)の位置関係。
距離的には御主殿から本丸への倍ということになります。
道も複雑です。

が、詰めの城まで行く物好き城好きは少ないためか


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現地パンフの詰めの城の扱いはとってもアバウト。
これだけ見てると一本道で楽に行けそうに思えちゃいます。


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松木曲輪にある詰めの城への道標も・・・たったこれだけ。
こりゃ新道から来るとなかなか気づかないですよね。


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詰めの城までは殿の道からの道のりを途中まで戻るんですけど、
はい、ここでまたあの井戸を過ぎます。

もうね・・・この日はこの井戸を5回見る羽目になりましたの、わたくし。


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精密ルートマップを拡大しますと、井戸の下方に西方向への道が2本出ているのがわかります。
上の道を行くと「無名曲輪
下を行くと「馬冷やし場
詰めの城へは馬冷やし場を通らなければなりません。

なのに!完全に間違えて無名曲輪への道を行ってしまいました。しかも2回も!!

だってだってまだこの時は精密マップ持ってなくてー
道さ2本あるなんて知らなかったべ オレぇ(´;ω;`) (注意*祖母は茨城出身)


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結果、このように本丸をぐるぐると2周してしまうことに。
歩いても歩いても本丸へ戻ってしまう恐怖がおわかりいただけますでしょうか。

特に2周目に迷い込んだ北馬回り道(だから馬なんか通れないって)
あそこは非常に危険です。
疲労もありましたし、今度こそ落ちてしまうんじゃないかと何度も泣きたくなりました・・・


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無名曲輪です。
当初はここが馬冷やし場だと信じ切っていました。

ネットの情報では馬冷やし場は切通のようでとても素敵な場所だとか。

これのどこが素敵なのさ?と首をかしげる私。


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迷っていいこともあったんですよ。北馬回り道で普通だったら見れない堀が見れました。
こんなのとか~


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写真だとよくわかりませんが、これはかなり深い堀。
こ、これが噂の詰めの城の大堀切か!と本気で思いました。


この後、道が・・・あるにはあるんだけどいつまで経っても上方に行けず・・・
もしかしたら方向が違うんじゃないかと・・・(もっと早く気づけ!)

で、草をかき分け必死に斜面をよじ登ったらまたもや八王子神社の屋根が見えて呆然としたわけです。


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10時30分頃殿の道に入り、この時既に13時を過ぎていました。
気を取り直して小宮曲輪でお弁当タイム(コンビニのおにぎり)


おにぎりを食べながら改めてスマホで詰めの城までの道を調べてみるとあら不思議。
井戸の先のもう1本の道を発見できたのでございます!

山岸涼子さん(←大ファン)の昔の漫画に
不思議な空間に迷い込んだ人達はみんな煙草に火をつけるなど何か日常的なアクションをきっかけに現実に戻ってるという話があって、
ええ、この時夫は煙草吸ってましたわ~ 私おにぎりモグモグしてましたし~


それとね、若い頃職場の上司に聞いたんですが、その方の出身地である四国でのお話。
夜、駅まで父親を迎えに車で向かったところ、帰りになぜかさっき通ったばかりの橋に辿り着けなくなってしまったと。
駅から家までは10分くらいなのに、1時間以上車を走らせてようやく橋に着き帰宅。
帰りが遅いのでお母さんが随分と心配していたそうです。

さらに不思議なことに、上司とお父さんは迷ってる間「おかしいね~」と話してたものの不安や恐怖は感じなかったとか。
くだらない昔話なんかして始終ゲラゲラ笑ってたんですって。

「田舎ではね、狐に化かされるってことが本当にあるんだよ」と上司は言っていました。


山岸さんや上司に比べ私達の場合はちょっと言い訳っぽいですけど(笑)
2回目に八王子神社の屋根に戻ってしまった時はさすがに何かに騙されているような・・・そんな気分になりました。
何が起こってもおかしくない八王子城ですから。


なんか激しく脱線しましたなm(__)m


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松木曲輪から3回目のチャレンジでやっとこさ到着できた馬冷やし場!
あぁ、、本当に素敵な場所じゃないですか。


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確かにこの先に詰めの城がある。
これを見た時の私の嬉しさったらもう・・・


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詰めの城です♪
馬冷やし場から20分くらいだったでしょうか。
道は新道や殿の道ほどキツくはないですが最後の急斜面が大変でした。残りわずかな体力奪われた感じ。


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詰めの城の大堀切。
八王子城で最も有名な堀切ですね。(さっき間違えたくせに偉そうに言うw)


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堀の岩盤に四角く削り切られた箇所が。
これは戦国当時の石工が作ったもので祈りを捧げる祈壇ではないかということです。

地元の方が置いてくれたのでしょうか。可愛いお地蔵さんとお花が飾られていました。


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詰めの城周囲は石だらけで、特に北側の尾根上に石塁が散乱してるんです。
下へ向かって段々と曲輪が続いてるようで、夫が「多分ここから降りれるよ」率先して降り始めました。
(「曲輪ある所に道あり」by夫)


で、降りてしまいました。15分ほど。


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そしたらもーーー 道なんてなかったんですよぉヽ(`Д´)ノ

いや、もう少し下ればどこかの道に出れたかもしれないけど、その道から無事に帰れる保証なんてありませんしー

「うーん、これは戻った方がいいな」

で、戻りました。この道なき急斜面を。
私の疲労と怒りがエベレスト級に達したのは言うまでもありません。

「ちょっとぉ!私と一緒に歩かないでよ!」などとイライラして喚いてましたら(誰もいないし)
夫は「あ、こっちから行けるかも」また変な方向に行ってしまい、もういいや放っておこうと一人黙々斜面を登り、
途中夫の「ぎゃーっ」とかいう声が聞こえましたけど無視して詰めの城に帰還。

お茶を飲みながらしばらく待ってたら
薮の中から「ひどい目に遭った・・・」とやつれ切った夫が現れました。
狐に何かされたのかもしれません。


という具合で
なんとか八王子城の詰めの城まで行けた私達。
この後は再び松木曲輪へ、新道を下って帰りました。
駐車場に着いたのは16時を過ぎてましたので、実に6時間近く八王子城を彷徨ってたことになります。


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詰めの城への道は決して危険ではありません。(迷わなければ)
富士見台方向から一人軽快にやって来る70代くらいのご婦人とすれ違ったほど。
距離はありますが体感的には新道よりずっと楽です。(迷わなければ)

女性の一人歩き度 ★★☆☆☆


ですが詰めの城は本丸を越えた山深い場所にありますので、
本丸以上にしっかりとした準備と時間の余裕を持ってお登りくださいませ。


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