八王子城 その1(東京都)・・・殿の道編

東京都
05 /19 2016
八王子城を制する者は山城を制する

というのは、まぁ、たま~に使われる(主に私に)言葉でございますが、
関東に限っては真実ではないかと。


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先日このような地図を入手いたしました。

「巨大山城 八王子城精密ルートマップ 2016年版」

こちらに詳しい記事があります。


出版したのは八王子にある揺籃社さん。
地元の研究者達による歴史書籍を数多く扱ってまして、私も同社出版の滝山城と八王子城の本を既に持っております。

滝山も八王子も地元の方々の城への愛情と熱意が素晴らしい。
いつも羨ましく思ってます。


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こーんな大きい地図が(A1サイズ)4枚も入ってるんです。ほんとに詳細!
もっと早く持ってたら詰めの城まで3回も4回も迷うことなかったのに・・・(。┰ω┰。)


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八王子城は小田原から程近い百名城なので、城めぐりを始めたばかりの頃から何度か訪問しています。

御主殿や新道~本丸までの道のりなんて(関係者曰く)初心者コース♪ ですので
今回は殿の道詰めの城で苦労した時のことを書こうかなと。

まずは殿の道編。


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殿の道は城主北条氏照が本丸まで近道として使った道。(氏照以外ももちろん使ったでしょうが)
御主殿の奥に入口があります。この写真のずっと奥です。


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(クリックで拡大)
決戦!八王子城―直江兼続の見た名城の最期と北条氏照 (揺籃社ブックレット 6) より

だいたいこんな感じ。


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私が殿の道を通ったのは昨年ですが、今年の春から入口にこんな注意書きが。

ルートでない石垣の上を歩いてしまう人がいるため崩落が目立つそうです。
特に本丸から下る人に多いとか。
殿の道の石垣付近は急勾配な登山道で、上りはまだしも下りは非常に危険なんですよね。
(私は死んでも下りたくないです)

立ち入り禁止ではなく「ご遠慮ください」なので個々のマナーに訴えてる段階でしょうか。
この写真を撮ってる時も男性が一人登って行きました。
(服装がしっかり登山!だったから問題なさそう)


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殿の道に入って数分で石垣が見えてきます。
戦国時代の石垣がここまで残ってるのは大変珍しいです。

というか、戦国山城の石垣というだけで希少。


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全部で四ヶ所このような石垣があるので四段石垣と呼ばれています。
道を支えるために積まれたのではないかということ。


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手前の巨石は指揮台石と呼ばれ、氏照がここに立って指揮をしたとか、または休憩した腰かけ石だとか。

このあたりちょっと迷うので石垣の上を歩いてしまうのも仕方ないような気がします。
まずは道標を設けてルートをわかりやすく示すことが大事だと思うんですけど・・・


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四段石垣が終わりしばらく行くと山王台という曲輪に着きます。
八王子城戦死者招魂碑が建ってます。
斜面の上なのでわかりづらいんですよ。石塔らしきものが見えたら登ってください。


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殿の道は急な登山道ですが、近道だけあって新道より距離は短く感じます。
人によっては階段が続く新道より楽かも。(私も)

でも、そんなことを言ってられるのはここまで。
この先は道幅が狭く危険なので不安な方はここから御主殿に戻るか、
または山王台から柵門台に抜ける道があるので(私は通ったことないけど)そちらへ行った方がいいかもしれません。


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山王台から本丸までは南馬廻り道と言うんですけど、
ここをどうやって馬が廻ったのさ!え? ってなくらい狭く恐ろしい道です。

撮影する余裕などないんですが、これは安全なとこで後ろを振り返ってパチリ。
写真だとわかりにくいけど下は崖。真ん中の細いのが道です。

上の「決戦!八王子城」の地図で×印されてる危険個所は本当に危険で・・・
崖の草や岩をつかみながら欽ちゃん走りのポーズで足がフリーズ(´;ω;`) 次の一歩がなかなか踏み出せないっ!

特に最後の堀(?)越えが超難関。
プチロッククライミング。津久井城と張ります。(津久井の方が危険度は高いけど)
あそこだけでもロープなり足場なりつけてもらえませんかねぇ。


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本丸への道標が見えれば後は危険個所はありません。(でもキツい)

手前の「高尾、陣場縦走路」というのは詰めの城方向への道で。
これ、登山客にはいいんでしょうが詰めの城目指してる人にはわかりにくいですよね。


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詰めの城のことは後ほど。まずは本丸へ向かいます。

これは松木曲輪の手前にある井戸。
戦国からの井戸をポンプ化。現在も使えます。


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松木曲輪の裏手、トイレ付近に到着します。

わーい松木曲輪だ~ みんな久しぶり~(誰?)


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わーい本丸だ~
今年も小田原から来たよ~


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殿の道は近道とはいえ危険個所があるため御主殿からはやっぱり40分くらいかかってしまいます。
上に書いたように現在は通行が制限されてますのでなるべく入るのは控えたいものです。
どうしても石垣を見たい方はマナーを守って。
詳しいことはガイドさんに聞いてください。

元々ガイドさんなしではNGな道なのですが、
八王子城初めての人がいきなり「殿の道連れてって!」と言っても応じてくれないようです。
軽装で山歩き無理そうな人だと新道さえ案内してくれないそうですよ。
関東一の山城ですので、それなりの服装、装備は必須です。


新道はキツいけど安全なので登山客が多く、女性一人の方も見かけます。

新道は女性の一人歩き度 ★★★☆☆ くらいですが
殿の道は ★☆☆☆☆ です。

あ、あと新道から柵門台のところで旧道に出れますが、
旧道は薬研堀みたいにV字にえぐれちゃってる部分が多く非常に歩きにくいです。
私は一度だけ下ったことがあるんですけど、梅雨時だったので(落城の時期に合わせた)ほぼ川状態で靴がぐちょんぐちょん、
最後は尻もちをついてもーどうでもいいやーとそのまま滑って降りたという苦い経験。

だから行かない方がいいですよ、旧道。
すごく長いし・・・無理して行っても面白いものないし(;^ω^)


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