一乗谷朝倉氏遺跡 その2(福井県)

福井県
11 /03 2015
広大な平面復原地区から道路を渡った反対側は
朝倉館跡をはじめとする朝倉当主ゆかりの史跡が並んでます。

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朝倉館の唐門。

これは朝倉氏が滅んだ後にこの場所に建った松雲院の門で、豊臣秀吉が寄進したものを元禄年間に再建したもの。
松雲院は昭和40年代に発掘調査のために移転、門だけがここに残り
いつの間にか一乗谷のシンボルとなりました。

門の前でスケッチしている方が何人もいて撮影しづらかった・・・


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朝倉館の水堀


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また出してきました屏風画。

現在の朝倉館は朝倉義景の居館とされていて、それ以前の当主の遺構がこの下にあるのか、他の地にあるのかは不明だそうです。


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隣の中の御殿跡から見た朝倉館全景。


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朝倉館内部。

どうでもいいことかもしれませんが、背後が山なので奥に行くにつれ土塁が高くなってるのが面白い(笑)


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櫓跡。
土塁両側に隅櫓がありました。


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朝倉館の石仏。


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朝倉義景の墓。
一乗谷が焼け落ちた後、地元の人達が義景を弔うために祠を建て、江戸時代に入ってから福井藩主その場所にが墓を築いたそうです。


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またもや運の良いことに庭園で特別鑑賞会が催されてました。

庭園に当時の建物と同じ位置、同じ高さの板の間を仮設し、
当主や将軍など限られた階層だけが鑑賞した眺めを見てみようというもの。


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こんな感じに板の間が。
庭園ギリギリまで建物があったんですね。

説明員が常在していたので質問もできました。


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普段はロープが張ってあって近づけないのでここまで間近では見られないとか。

間近で見られたのはいいんですけど、庭園の全体像が見れなかったのはちょっと残念(^^ゞ 


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こちらは湯殿跡庭園。
朝倉館を見下ろす山腹にあります。

庭園は現存しているものの建物跡は確認できず資料もないので何のためのどんな建物があったかは不明だそうです。


やっぱり風呂ですよね。湯殿だもん。


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湯殿跡から中の御殿の間には朝倉館に至る空堀が残されています。


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中の御殿跡庭園。
義景の母光徳院の館でした。

ここは耕作地となっていたので遺構は少なく
庭園の石は農民によってほとんど引っこ抜かれてしまったとか。


引っこ抜いた石は漬物石にでもされちゃったんでしょうか。


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中の御殿の門跡


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道路跡


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諏訪館庭園。

義景の愛妾小少将の館。
朝倉遺跡の中で最も規模が大きく迫力のある庭園です。

平成になってから導水路が整備され水の流れる様子が再現されています。


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上段から見たところ。

小少将は義景自害の後、4歳の息子愛王丸や光徳院と共に捕らえられ殺された悲劇の女性。
そのせいか美しい景色の中にも何か物悲しさを感じてしまいます。


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諏訪館の麓の広い区域は米津と呼ばれ、金属を加工する道具や炉跡が見つかったことから
朝倉氏お抱えの金工師がいた場所と考えられています。


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南陽寺跡。

ハッとするほど素敵な山道。

私、迷ってしまって下の道から登ったんですよぉ。
上から降りて来れたんですね。


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南陽寺跡庭園。

朝倉館、湯殿、諏訪館、そしてこの南陽寺の庭園の4つが国の特別名勝に指定されています。


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足利義昭(義秋)が一乗谷に滞在した時、南陽寺の糸桜を愛でて詠んだ歌と義景の返歌。


結局社交辞令だったのね・・・


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瓜割清水

朝倉氏の儀式や生活に使われていた湧き水。
今なお枯れることなく地元の人々に利用されています。
改変はあるものの石組みも当時のまま。

ちょうどボランティアの方達が周囲を草刈り作業してまして、あまり近寄れなかったのでこんな写真に。


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西山光照寺跡

一乗谷駅のすぐ近くなので自転車を返却してから徒歩で行きました。
石垣は半分くらいが現存のようです。


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石仏群と池跡

真四角の池に向かい合って並ぶ40体の石仏。
夕方近かったので日が陰って幻想的な雰囲気でした。


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地下式倉庫

誰もいないので電車の時間までのんびりと散策できました。


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西山光照寺からは九頭竜線が見えます。

駅は見えませんけど^^


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アクセスは福井駅からバスか九頭竜線。
どちらもとても便数が少ないです。

土日祝日はバス便が増え、遺跡内を廻る無料のシャトルバス「朝倉ゆめまる号」も出ますが、平日はとにかく不便です。
(「不便ですよ」と観光案内所でハッキリと言われました)
くれぐれも帰りのバスや電車の時間を忘れないようにしましょう。


立体復原町並や朝倉館などメイン遺跡だけの見学だったら1時間ちょっと。
今回の私のコースでは4時間近くかかりました。
これに山城も加えると相当な時間になりますので、城か城下町どちらかに絞って行かれるのがよいかと。


女性の一人歩き度 ★★★★☆

あくまでも山城以外の場合です。
メイン遺跡付近には平日でも観光客は多いですが少し離れてしまうと誰もいません。
危険度は少ないものの大変広い遺跡ですので人のいない場所ではご注意くださいませ。


また、車やバスでだと通り過ぎて気づかない遺跡もありますので
しつこいようですが自転車おススメです!