一乗谷朝倉氏遺跡 その1(福井県)

福井県
10 /30 2015
一乗谷朝倉氏遺跡

歴史好きなら訪れてみたいベスト10、いやベスト5くらいには入る場所ではないでしょうか。
私も若い頃からずっと行きたい行きたい~と考えてて今回やっと念願を叶えることができました。


感想だけ先に言ってしまいますとね、

「夢」でした。

夢の地でした。ええ、黒澤明監督の『夢』みたいな (yωy*)ポワワン

一乗谷で過ごした半日間は脳内三分の二くらい昇天してたんじゃないかと。
頭ボーッ足元フラーッ状態。

・・・ってなんだかただの徘徊老人のようですが。

でも徘徊という言葉は多分正しい。

夢の中を徘徊していたんです。私。


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現地ガイドブック「戦国の栄華をみる」より

一乗谷の地形。
ほんとに谷なんですよ(当たり前じゃっ)
2つの山に挟まれた谷の南北長さ2キロくらいが一乗谷の中心地になります。


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一般社団法人 朝倉氏遺跡保存協会 ホームページより

一乗谷MAP。
私は福井駅からバスで朝倉氏遺跡資料館まで行き、資料館で自転車を借りました。
資料館から復原町並までは徒歩だと30分以上かかるので自転車おすすめです。


山の上に一乗谷城があります。
この城を含む城下町一帯が朝倉氏遺跡でして、100名城でもあり、城めぐりしてる人間としては行きたいのは山々だったのですが
片道1時間以上の山道は女一人では危険度が高く時間的にも無理があるので今回はパスしました。


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熊も出るしー!


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朝倉氏遺跡の石碑。
この石碑裏に一乗谷の虎口遺構である下城戸があります。


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下城戸の堀。
ここの堀と土塁とても綺麗なんです。見惚れてしまいました。


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下城戸はこのような巨石によって枡形になってます。


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(クリックで大きくなります)

朝倉氏遺跡資料館で運良くこのような特別展がありまして
映像で再現された一乗谷の洛中洛外図を見ることができたんです。

洛中洛外図といえば信長から上杉に贈られた例のモノが超有名ですが
日本で一番初めに描かれたのは一乗谷の図だったそうです。

残念ながら現存しておらず(焼かれちゃったんでしょうか・・・)
今回様々な資料をもとに再現されたというわけで。


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朝倉氏遺跡資料館HPより 一乗谷城下町屏風


これがすごく面白いの!
資料館のHPに大きな画像があるので是非見てください~

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下城戸部分を拡大するとこんな感じ。


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朝倉景鏡館跡

朝倉義景の従弟、一族の筆頭であった景鏡の館跡。
最終的に義景を裏切って朝倉家を滅亡させてしまったのでポイント低い人ですよね・・・

一乗川の氾濫などにより遺構は少なめですが敷地は朝倉当主の館に次ぐ広さです。
屏風画によると下城戸のすぐ隣、実際には下城戸から徒歩5分くらいでしょうか。
車だと気づかず通り過ぎてしまうかも。


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復原町並

一乗谷のメイン史跡。
当主朝倉義景の館から一乗谷川を挟んだ西側一帯の広大な城下町が復原されています。

建物を建て立体的に復元しているのは町屋、武家屋敷、塀などわずかな部分で
その他は礎石や土塁などを見せる平面復原となってます。


なお、朝倉氏遺跡では
「復元=失われたものをかつての姿に戻すこと」ではなく
「復原=改造、変化した現状を元の姿に戻すこと」という言葉が使われています。

城下町がほぼ完全な形で発掘されたので、
失われたのではなく変化してしまっただけ、つまり「復原」なんです。

この「復原」というのは一般的にはあまり使われないので(私もよく混乱します)
「復原町」という町名だと勘違いする方も多いそうです。


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屏風画を見ると中央の道路から上にごちゃごちゃとした町屋、下に有力家臣の広い屋敷があります。
この町屋と家臣の屋敷の塀の一部が立体復原されています。


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ちょうど屏風画の山崎長門守様の屋敷奥から町屋の方を眺めたところ。


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町屋側から見た家臣の屋敷の門と塀


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町屋は内部も忠実に復原されています。
これは大きなカメが幾つも発見された紺屋さん。


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マネキンを使った再現も。
これは商家の様子。
奥から覗いてる子供にビビりました。カメラ落としそうになりました。

人が来たら襖が開く仕組みにしたら死ぬほど怖くて話題になると思います。
いかがでしょう?保存協会の皆さま(^^ゞ


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こういう石組みが多くて・・・何だろな?と思ってたらトイレ遺構でした。

朝倉氏遺跡では日本で初めてトイレ遺構が考古学的に確認され金隠しも発見されたとか。
その数は史跡全体でなんと350個以上!

それだけあればいつ何時、町のどこにいても安心だったことでしょう。


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こちらは武家屋敷跡に立体復原されたトイレ。厠ですね。


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ソフトバンクのCMでは雪が積もってました。


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立体町並が途切れたあたりで山側にこんな階段を見つけました。
この山は月見山と呼ばれていて櫓があったそうです。


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階段下に置かれていたパンフレット。

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急な階段を登ると月見櫓に到着。
展望所になってます。


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櫓からは真正面に朝倉館が見降ろせます。
背後の山に一乗谷城があるんですね。


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高い所から見ると復原町並の様子がよくわかります。


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平面復原はまだまだ続きます。
が、ここまで来ると観光客は全くいません。


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石積みで護岸されている川。
朝倉遺跡の水路はどこも整然としていて素晴らしいです。


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東屋にいるのは私と箒だけ(;´∀`)


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寺社や武家屋敷、医者の家などがあった地区。

この景色一人占め状態。



その2に続きます。。