白水城(静岡県) 北条伊豆水軍めぐり

静岡県
10 /20 2017
伊豆半島の最南端、石廊崎。
荒々しい断崖と透明度の高い海が人気のスポットです。

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石廊埼灯台

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石室神社

立ってるだけで精一杯のわたし・・・もうほんと無理

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伊豆ネット より)

石廊崎の東側、川のように伸びた長津呂湾を挟んだ鍋浦山に白水城があります。
城址は城山コースとして散策できるようになってます。

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(撮れなかったのでwikiから画像拝借)
石廊崎から見た長津呂湾と鍋浦山。

ほとんどの水軍城の入り江は現在は埋め立てられて狭く、または消滅してますが
ここは昔の姿がほぼ留められていると思います。
水軍の基地、というイメージを最も掴みやすいのがこの白水城ではないでしょうか。

白水城は「基氏伝帖」に 長津呂白水城主 御簾三河守 と書かれており、
所在地と遺構が確定されてる貴重な水軍城跡の一つです。

御簾氏は白水城と月崎池原城の2ヶ所の城主とされてるので、広い領地と権力があったと想像できるのですが、
北条方の資料にその名が見当たらない謎の一族です。
新井城の戦いで討死した三浦家臣に三須三河守という人がいて、千葉県に三須、見須姓が多いことから、
早雲に抵抗して三浦氏に属しその後は里見氏の元へ流れていった と考えられます。


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石廊崎駐車場(有料500円)から見た鍋浦山。
左端の白いガードレールの所が登山口です。

駐車場の人に話を聞くと「あまり整備されてないので登るのはおすすめできません」と。

そう言うほど整備状態は悪くはなかったですが、上の地図からイメージできるような歩きやすいコースでもなかったです。
この地図はちょっと古いようで(ジャングルパークは閉園)、現在は山を一周できるかどうかは不明(私は途中で引き返した)
さびれてしまったハイキングコース、、という感じ。
でも曲輪は草刈りされてますし、ベンチもまずまず綺麗でした。

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急坂を5分ほど登ると井戸に出くわします。道の途中にあるので絶対に見落としません。

この井戸の水が白く濁るので白水城と呼ばれたそうです。
白水城の名は室町時代からあるので、井戸はその頃からあって御簾氏退去(?)後に北条が改修したんでしょうか。
今でも白い水が見られる時があるそうですよ。


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虎口っぽい土塁が見えてきました。


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土塁の下は石垣で補強されてます。


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整備されてない曲輪内には井戸の石積くらいの大きさの石がゴロゴロ。遊歩道にもゴロゴロしてます。
崩れた石垣なのかしら。


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最初の曲輪です。
本当はこの倍くらいの広さがありますが半分は藪のままです。


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主郭です。
と言ってもさっきのとここしか主な曲輪はないんですけど。

ここがなかなかびっくりな曲輪でして、写真の右側以外ぐるっとコの字に土塁で囲まれています。
土塁の幅が広いので全体の3分の1以上が土塁スペース。ほぼ帯曲輪状態。
他にこういう山城あったかな?と考えてもちょっと思い浮かばない。


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巨大な土塁上の朽ちかけた城碑


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土塁上にベンチ。
もーデカいからなんでも置けちゃう~

土塁の向こうには幅10mといわれる堀があって

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土橋がかかってます。堀はよく見えません。

この先は遺構は確認できず。どこまで歩けるのか疑問だったので引き返しました。

堀も土塁も海側からの敵に備えたものなんでしょうけど、いつの時代のものかは全くわかりません。
小さな水軍の砦にここまでの防御設備が必要だったのか?と不思議です。
御簾氏が謎なら城も謎。
下田城の手前の砦として北条が改修はしてるんでしょうけど重要性は低かったのかもしれません。
いつの間にか誰もいなくなって、土地の人すら存在を忘れてしまったような、
そんな小さな水軍城でした。


あ、私が千葉の岡本城で思い出してしまったジャングルパークですが、
廃墟は新しく公園として生まれ変わるそうで工事中になってました。ヨカッタヨカッタ・・・


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