関宿城(千葉県)

千葉県
10 /20 2016
逆井城に向かう途中、国道17号線の利根川近くで真新しい城建造物を発見しまして。

「ねー坂東市ってまだぁ?」などと夫(運転手)にブーたれてる最中に全く無防備に目に入って来たのでそりゃもうびっくりでございます。

すぐにナビでチェックしましたら 千葉県立関宿城博物館!!


え?関宿ってこんなとこにあったの?
っていうか千葉???

関宿城=簗田氏=古河公方。 
その頃の私の脳内では関宿=古河 で
関宿も古河も茨城の奥の方、遠いよ~ だったので
都内からちょっと(じゃなかったか)走って行き着いたことがすごく驚きでした。
後でよく調べたら古河ってそんなに遠くなかったんだけど(笑)

まぁ、このあたりは女性にありがちな滅茶苦茶な地理観ということで軽く流してください。

で、そんなんですから関宿城にあんな立派な模擬天守があるなんて全然知らず。
わたし意外と模擬天守が好きなので、逆井城の帰りにウキウキと寄りました。

あ、近くにあった道の駅にも寄りました。(夫が道の駅大好き)


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遠くから見たら怪しいホテルかレストランに見えなくもない。(ごめんなさい)


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現地案内板より

関宿城は江戸川と利根川の分流地にあり、関東の水軍水運の重要拠点でした。
そのため城の歴史は洪水の歴史でもあり、近年の河川改修工事により遺構はほとんど残っていません。


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寛文年間に江戸城富士見櫓を模した櫓を建て天守代わりにしたそうで、
平成7年にオープンしたこの博物館も富士見櫓を参考につくられています。
模擬天守ではなく模擬櫓ですね。
近くで見るとなかなか立派です。

城址とは無関係の場所に建ってるんですけど、本丸など曲輪がほぼ消滅してるので仕方ありません。
それでも建てる熱意が素晴らしい。


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博物館入口


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高麗門をくぐってここから博物館です。
脇に蛇篭が飾られています。


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館内の写真は公式HPからお借りしてきました。

関宿城の博物館というよりはこの地の川と人々の暮らしを学ぶ展示が多いのですが、さすがは県立だけあって見応えあります。

もうね、年表なんか洪水洪水洪水・・・で
読んでるだけでこっちまで溺れて息苦しくなるような。

拠点としてここに城を構えた側の事情はわかりますけど、暮らしていた庶民達は本当に大変だったでしょうなぁ。


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興味深かったのが水塚の展示。(写真は同上HPデジタルミュージアムより千葉県佐原市の水塚)


地域は違うのですが群馬県板倉町役場のHPにわかりやすい説明があったので紹介します。

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「水塚は水害の時に命の架け橋となって私たちの先祖を守ってくれた楼閣のようなものです。水害のときに人や家財道具、食料、家畜などを守るために作られた建物で、一般には土盛りをし、主屋よりも高くつくられています。
 一般的に1階が貯蔵場所で2階が居住場所となっています。米や麦の貯蔵のしかたや家財道具の運び入れの工夫、そして、2階の居住空間を広くとるための工夫など、先人たちが築いてきた多くの知恵がつまっています。」
(板倉の水塚より)

しょっちゅう浸水の危機があったので盛り土の上に避難用の建物を用意してたんですね。
関東では荒川や利根川流域に多かったそうです。

これ、学生時代にゼミで誰かが発表してて、
その時はふーん凄いな~と感心した記憶はあるんですけど・・・ここに来るまですっかり忘れてました。
小田原でも川の氾濫の歴史はもちろんありますが、規模の違いなのか水塚の存在は聞いたことがないです。


関宿に唯一残ってる水塚は現在カフェになってるそうで素敵です。

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民家の歴史的建造物を生かした喫茶&ギャラリー 水塚(みづか)より


調べてたらこんな面白そうな展示があって

水屋・水塚 -水防の知恵と住まい-展

東京で開催中なので行ってみようかなと思ってます。


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